2023年度 勉強会

第1回 2023年2月7日 テーマ『温泉権の法的性格並びに温泉権及び温泉権付不動産の評価について』事例の検討(R1.10.20東京高裁判決 控訴棄却(確定)、原判決H30.12.12東京地裁 外)
最近の国内外の経済事情等の変動・変化により、温泉権等を含んだ不動産取引などに係わる機会も増えるように感じています。
そこで、今回はまず、一般的にいわれている「温泉権とは何か」について、解説いたしました。そのうえで、温泉権の法的性格について、『温泉権が、物権法定主義の例外として、慣習による物権(または、慣習による物権的な性質をもつ権利)として認められるか』について具体裁判例について検討いたしました。
①原則通り物権法定主義以外は認めないとした、東京高裁判決
②物権法定主義の例外を認めた、仙台高裁判決
最後に、温泉権及び温泉権付不動産の評価について、財産評価基本通達(鉱泉地)、一般鑑定の場合について、解説いたしました。